今回の感想はネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
1巻、2巻の感想は重要なネタバレ無しです。
ドルおじ #ドールに沼ったおじさんの話 3巻
あっという間に12月なりまして、楽しみにしていた新刊が発売されました。

表紙は星野くんです。麗しいです。
ドールをお持ちの方、ドールの匂いをクンカクンカしたことはありますか?私はありません。
昔飼っていたインコは毎日匂いを嗅いでいたし、自分の子供は「抱っこして」と言って甘えてくる間は頭の匂いとか嗅ぐと思います。匂いを嗅ぐって、親子的な愛情表現だと思います。
つまり、真澄さんにとってのスターレットとは、そういう存在なのですね。
今巻も真澄さんの顔芸に次ぐ顔芸、そしておじさんを激写するおじいさん、という強烈な絵面が印象的でした。
ドール達や愛生子ちゃんの新しい衣装も愛らしく、間接ハンドの描き込みにはフェティッシュな拘りも感じられて見どころ満載です。
星野くんについて
星野くん、1巻読んだ時点では親切過ぎて不審者に見えたんです。物語冒頭での真澄の転落人生ぶりから、いつかクルッと手の平返して裏切るのでは?なんてね。
実際のところ、彼は「見ず知らずの初心者に指南してあげた」のではなく、「憧れの冒険者が困っているので協力を申し出た」のでした。
これはあくまでも私個人の価値観ですが、1体の人形に全財産つぎ込んで貧乏暮らしに転落するなんて、馬鹿馬鹿しい話です。それでも、そんな真澄に憧れる星野くんの心情… 挫折と孤独感を思うと涙が出ます。というか、本心を吐露するシーンは泣いちゃいました。
私が星野くんの立場だったら真澄さんに恋しちゃうかも。
でも、まぁ「ドールの頭に100万円つぎ込んだ男、これからもつぎ込み続ける男」だと考え直せば簡単に引き返せるとも思います(笑)
キャラ達のプライベートが垣間見えるお話し
2巻を読んだ時、片付いた部屋に素敵なドール空間がある星野くんの部屋、良いなぁと思ったんですけど。ハイターにアルコール混ぜてる様子を見るに、片付いた部屋の押入れを開けたらごちゃごちゃの荷物がなだれ落ちて来る、とかありそうで笑いました。
天才肌の愛生子ちゃんの心の闇を照らすのは、友達のお母さん…で、いいのか!?
あと、自分の子供が「42歳・人形好きの独身男と一緒に遊んでいる」と聞いたら、私なら現場に急行すると思います。
意外だったのは、エルダーさんが私生活でもエルダーさんと呼ばれていたこと。メイド喫茶での源氏名(?)だと思っていました。
前オーナーの件
オークションに出してスターレットを手放したのに、次のオーナーに「俺のイメージと違う、お前じゃ駄目だ返せ」と言うのはアウトです。きちんとお別れ出来ていないなら大切なドールを手放してはいけません。
作者も人形者、分かって描いているはずですが、この悪印象をどうやって払拭してくれるのか?楽しみにしています。
まぁ、愛するスターレットを断腸の想いで手放しただろうに?説明文ろくに読まずに勝手に98万円もブッ込んでおいて「詐欺だ!」と騒ぐ真澄の方こそ印象最悪だったことでしょう…
スターレットのパーツに関する質問メールの返信が謎ポエムだったのは、意地悪でおちょくっていたと見て間違いなさそうです。
いますか?ドール友達
夫とは、かつて日暮里で行われていたドールのお針子教室で知り合って結婚しました。今でも時々一緒にドールを愛でるし、ドールの話題は日常会話の一部となっています。
でも、楽しいお針子教室を通しても個人的に連絡を取り合ったのは夫だけで、同性のドール友達はいません。
学生時代ならともかく、社会人になってから真澄さんと星野くんの様な友情を育むのは難しいだろうなぁ…一杯のコーヒーを分け合う関係、羨ましいですね。
おわりに
すごい長々と書いてしまいました。こんなに読書感想文書きたくなる漫画は久しぶりです。4巻は来年の夏頃の予定だそうで、次も書店で予約して買おうと思います。
書店での予約、作者にとっても書店にとっても応援になるので「あんまりお金かけられないけど何らかの形で応援したい」という方は是非、やってみてください。



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