先日、「大体完成しました」と記事をアップしたばかりのプチフェアリーのメイクを直しました。
何故って、実物を眺めている分には「ちょっとアイメイク濃いかな?」くらいだったのですが、ブログにアップするために写真の画像補正してたら

うわっ…この子のメイク、濃すぎ…?
一度そう感じるともう直さずには居られない性格なので、メイクを全部落としてイチから描き直しました。

画像は描き直し後のものです。
今回は同じヘッドの二度目のメイクということで撮影しながら作業できたので、以前からやってみたかった、メイク過程の記録を記事に纏めてみました。
基本的に自己流で、間違った事をやっている可能性があるため、講座といよりは「こういうやり方もあるよ」という感じで見ていただければ幸いです。
目玉無しの生首写真や、あんまりキレイじゃない画材の写真がズラズラ出てきます。苦手な方は閲覧をお控えください。
写真の枚数が膨大になったので記事を二つに分割しています。今回は下描きが完成する所まで。
ヘッドと画材の準備
前のメイクは完全に落として素ヘッド状態からの作業です。

Mr.カラーシンナーをティッシュや綿棒に染み込ませ、丁寧に拭き取ったら石鹸と流水でよく洗います。新品のヘッドも、脂分が付いていて絵の具が乗らない事が多いので、同様にシンナーで拭いて洗浄しましょう。
妖精耳のとんがりは、デザインナイフで先端を切り落として大ざっぱに形を整えた後、
耐水ペーパーの600→1000→スポンジやすりの1200~1500 の順でやすり掛けして表面を整えました。
準備するもの
小汚い画だけど作業風景も。

必要な道具類いろいろ
- リキテックス
- パステル
- つや消しスプレー
- マットバーニッシュ(リキテックス用保護材)
- Mr.カラーシンナー
- パレット
- 絵筆(リキテックス用の他にも予備で3~4本)
- 綿棒
- 爪楊枝
- 筆洗(二層以上の区切りがあるタイプが良)
- 汚れても良いタオル等
- ティッシュ
- ウェットティッシュもあると便利
- スポイトもあると更に便利
床の上に新聞紙広げて作業しています。
始まると大体いつも2時間以上熱中してしまうので、円座クッションがあるとお尻が痛くなりません。
画材についてもっと詳しく
ドールアイタイプのメイクで良く使う絵の具を並べてみました。

上段左から
- チタニウムホワイト
- ライトポートレイトピンク
- アンブリーチドチタニウム
- ピーチ
- ウルトラマリンブルー
下段左から ※全て茶系、右に行くほど濃い色です
- イエローオキサイド
- ブロンズイエロー
- ローシェンナ
- バーントシェンナ
- ローアンバー
- バーントアンバー
全部の色を使う訳ではなく、この中からメイクに合わせた色を選んで使います。絵の具の黒は扱いが難しいので使用しません。青と茶を混ぜて黒っぽい色を作ります。
絵筆は小さいヘッドも大きいヘッドも↓の3本を使っています。

メーカー等は把握していません。
画材店で買った、安過ぎず、高くもない筆。一番細い筆で400円弱くらい。描き味に不満は無いです…が、値段が安いだけに傷むのが早いです。
メイクのイメージ画を準備する
道具の他にも、とても大切な準備があります。
メイクの前に紙にスケッチして、どんな顔にしたいかイメージをきちっと固めてから描いた方が失敗しにくいです。
過去にやらかした失敗では、この絵(自作のイメージ画)を見ながらこの子達を作ろうとしたものの、極めて二次元的なデザインをドールヘッドに落とし込むのに中々イメージが固まらず、4回もメイクを直す結果となりました。
ドールのデザイン画を描く時は、ドールヘッドと同じ顔で。

当たり前のことですが、3年前の私は何も分かっていませんでした。
下描き開始
では、ようやく下描きスタートです。
下描きには手持ちの中で一番薄い茶色、ブロンズイエローを使用します。

パレットには陶器の梅皿を使っています。アクリル絵の具が固まっても簡単に洗えるし、シンナー類も入れておけるのでとても便利。
絵の具を混ぜる筆は、穂が傷んで描画には使えなくなった平筆を使っています。
絵の具の水分量は、まずは少なめに混ぜてから紙に線を引いて確かめて、水分が足りなければ少しずつ足していきます。
水が多すぎても少なすぎても綺麗な線は引けません。

アイラインを引く前に、アイホールのフチに色を乗せておきます。
絵筆の腹で、ムラなく。目頭や目じりのラインは後から修正します。
絵の具が乾いたら、イメージを掴みやすいようにグラスアイを入れてアイラインを引きます。

まずは「こんな感じかしら」くらいに大ざっぱに描いてみます。
上の方で「水が多すぎても少なすぎても綺麗な線は引けません」とエラそうにか言っておいてコレかよ!、とお思いかもしれませんが、ここからガンガン修正していきます。
左右対称に描くコツ

私は向かって左側の眉やアイラインを引くのが苦手です。
なので、まず得意な右側を描いてから、ヘッドを上下逆さに持ち替えた状態で右側の眉やアイラインをよく観察します。同じようなラインになるように左側の眉を逆さから描くようにしています。
※描きやすい角度は人によって色々だと思います。
プルプルしながら普通に描こうとするよりは、ずっと描きやすくなります。

上から下から左右から、時々鏡に写したりしていろんな角度から眺め回し、おかしいと思ったらその都度Mr.カラーシンナーを綿棒に含ませて修正していきます。
正面から見ているだけでは歪みに気づきにくいです。色々な角度から見るのが大事だと思います。

大分カタチになってきました。
まだ線がグチャグチャなので、この先は爪楊枝を使って細かく修正します。

爪楊枝の先にシンナーを付けてカリカリして、線にエッジを付けて行きます。カリカリやり過ぎて線が消えてしまったら、また描き直してカリカリやり直し。
見る角度によって変わる表情を計算しながら、下描きでも最終仕上げのつもりで丁寧に作業します。

向かって右側が修正後、左側が修正途中。
線がボサボサしてるとメイクの仕上がりに大きく影響します。よく見ると目尻が左右でズレているので、ここも修正します。
よく「左右対称に描けない」なんて声を聞きますが、そもそもヘッド自体が歪んでいることが多いので、がっちり左右対称である必要はないと思います。
パッと見てズレが目立たなければ、それで良いのではないでしょうか。
アイホールのフチも忘れずに!

目尻と目頭は線が汚いと左右から見た時に結構目立ちます。

爪楊枝で修正。
まだ線がボコボコして見えますが、実物の何倍にも拡大されてるから気になるだけで、実物を見る分には気になりません。
納得いくまで下描きしたら、シンナーで顔の汚れを丁寧に拭き取ります。
作業開始からここまで約1時間かかりました。
便宜上「下描き」と言っていますが、修正しやすい(ヘッドが汚れにくい)薄い色を使っているだけで実質的には一番重要な作業で、本描きそのものだったりします。
作業の続きは次の記事にて。


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