プチフェアリーのメイク記録【1】- 下描きからの続きです。
今回も生首写真てんこもりですので、ご注意ください。
似たような写真が延々と続くのでメイク記録に興味のある方のみどうぞ。
リキテックスは重ね塗りで濃くしていく
この先の作業では、基本的にMr.カラーシンナーでの修正はしません。色を重ねてどんどん濃くなっていくため、爪楊枝でカリカリすると汚れやすくなるからです。
はみ出した時は水で素早く拭います。
リキテックスは耐水性ですが、乾く前なら水を含ませた筆で拭えば落とすことができます。
ただし、塗装済みの部分をグリグリすると剥げるので要注意。
ここに載せている写真は正面顔だけですが、実際描く時にはいろんな角度から眺めて慎重に確認しながら描いています。
薄い茶色を重ねて下描き線を濃くする

下描きの次は、ローシェンナで色を重ねて少し線を濃くします。濃い色で塗る時はいつも緊張します。
手先がプルプルしないよう、脇をしめて呼吸を止めて臨みます。

アイラインと二重まぶたのライン、口のモールドに色を乗せました。上瞼のフチに塗るのも忘れずに。
眉毛は金色にするつもりなので、今回は塗りません。茶髪や黒髪(細い眉毛の場合は髪色問わず)の時は眉毛も塗ります。
黒っぽい色をアイラインに重ねる

続いて、バーントシェンナとウルトラマリンブルーを1:1で混ぜ合わせて黒っぽい色を作ります。
絵皿に載っているのを見ると真っ黒に見えますが、実際には柔らかなグレーです。
個人的に、青の分量が多めだとクールな印象に、茶が多いとより柔らかな優しい色合いになると思います。

二重まぶたには塗らず、アイラインだけ塗りました。
正直言って、顔幅2.5センチの小さいヘッドの目尻や目頭のほっそい線のエッジを、筆のイリヌキだけで表現する技量がありません。
細い線は細い筆の穂先だけを使って、点描を打つ感覚で描きました。
ここで一度アイを入れて様子を見ます。

まだちょっと物足りない感じ。
グラスアイを入れる場合は特に、メイクがアッサリしすぎると瞳の迫力に負けてしまい、目だけがギラギラしたちょっと怖い顔になってしまうことがあります。
という訳で描き足し。

バーントアンバーを使います。アイラインをより黒っぽくしたい時は、ここにウルトラマリンブルーを混ぜます。
私見ですが、バーントシェンナやバーントアンバーには、ウルトラマリンブルーを混ぜると綺麗な黒が作れると感じています。他の青(例えばコバルトとか)を混ぜると、緑色っぽく濁った色合いの黒になると感じます。(あくまでも私見です)

アイラインに重ね塗りした後、目尻と目頭にボカシを入れて陰影をつけました。
絵の具をぼかす時は、少量の絵の具を軽く塗って、乾く前に水を含ませた筆でなじませると良いです。
リキテックスで薄くアイシャドウを塗る

ローシェンナとピーチを混ぜてみました。分量はピーチの方が大分多め。
女の子ドールの華やかさを出したい時は、ピーチの代わりにピンク系を使います。

二重まぶたとアイラインの間にひと筆さっと塗って、水筆でボカシて終わり。前回のメイクではここで塗りすぎて厚化粧になったので、控えめにしました。
塗り足りなければ足せばいいけど、塗り過ぎたら修正できません。最初からやり直しです。
眉毛を整える

金髪ウィッグの子なので黄色っぽいイエローオキサイドを使います。
以前はこの色で下描きをしていましたが、黄色すぎて下描き線が見えないのでやめました。

分かりにくいけど塗ってあります。
下描き線の塗りムラをつぶすようにベタ塗りしました。リアル系の顔で眉毛ベタ塗りはアウトだと思いますが、カッチリしたアニメ顔メイクなので個人的には問題なし。
続いて眉毛の毛並を描きこみます。

アンブリーチドチタニウム。白っぽいアイボリー色です。
白でもよさそうな気がしますが、真っ白だと浮いてしまいそうなので若干黄色っぽいアンブリーチドチタニウム。

描きこみました。
ヘッドを上下逆さに持ち替えたりして、描きやすい角度を探すとキレイに描けると思います。
この上から更に濃度薄めのローアンバーで毛並を足すと雰囲気が出そうですが、あまり濃い色にしたくないのでこのままにしておきます。
毛並を描くついでに、アンブリーチドチタニウムで二重まぶたのラインのちょっと上に線を足しました。
あと鼻の穴にもほんのちょっとだけ色を入れています。
最後の色差し
リキテックスメイクのラスト。

バーントシェンナを濃度薄めに溶きました。
赤味の強い茶色で、ドールのメイクをする時は赤色の代わりにこの色を使うことが多いです。
二重まぶたと口のラインにちょこっと描き足し。

これは…、口はともかく二重まぶたにはやらない方がよかったかもしれない…
そのうち見慣れることを祈りつつ、リキテックスの作業はここで終わりです。
パステルメイクのための下地作り

私はMr.スーパークリアーのつや消し(溶剤系スプレー)を使っています。
ソフビヘッドには溶剤系トップコートを!
カスタムドールを始めたばかりの頃、何も知らずに「安いから」と青い缶の水性スプレーを使っていましたが、こちらはソフビヘッドのメイクには使用してはいけません。

ソフビの可塑剤と化学反応をおこして、コートした部分がテカテカぬらぬら、ホコリが吸い付く程にべったべたになってしまいました。そうなってしまうと、メイクを全て落として描き直すしかありません。
小さなヘッドは割り箸に付けて吹き付ける

小さいヘッドでも満遍なくスプレー出来るよう、端を削った割り箸に取り付けてみました。割り箸の先でヘッドが回転しないよう、ひっつき虫で固定しています。
スプレーの上手な使い方はこちらのサイトで分かりやすく説明されています。
あくまでも下地なので、一回吹き付ければ十分です。
パステルメイク
ソフトパステルは紙に擦るだけで粉状になります。

ホルべインのソフトパステルは発色が美しく、とてもなめらかです。
ドールのメイクに使うならセットものよりバラ売りを探した方が安上がりかと思います。

頬と耳にピンク系を、鼻ぺちゃに見せるため鼻筋にオレンジ系を乗せました。
専用の道具は持っていないので、綿棒や古い絵筆を使います。
パステルがアイライン等に乗って線がぼやけた時は、少量の水を含ませた細い筆で取り除いています。このやり方が正しいかどうか分かりませんが、これが原因で不味いことになった事は今のところありません。
でも水筆を使ったら、完全に乾くまで手を触れずに置いておくことが大切です。

余分な粉を筆で払って落としたら、トップコートを2度吹きして定着させます。
バーニッシュで最終仕上げ
最後の仕上げはリキテックスのマットバーニッシュ。表面保護用のトップコートです。

これは確か2009年ごろに買ったものなので、今とは容器のカタチが違うかもしれません。
説明書の通りに水で薄めて、眉毛やアイラインなどリキテックスメイクの上に塗ります。

果たしてMr.スーパークリアーを吹いた上から塗って良いものなのか分かりませんが、今のところコレが理由で不都合が起きたことはありません。
「マットバーニッシュ」ですが、しっとりとした微光沢がでて発色がとても良くなります。
ようやく完成!
よく乾燥させたら、アイを入れて出来上がり。

下描き開始から完成まで、だいたい2時間半くらいかかりました。
1/3サイズのヘッドだと、絵の具の乾燥待ちに時間を取られるのでもっとかかります。
前のメイクとの比較。右側が新しいメイクです。

同じ絵を参考にメイクしたので、大きく変わっているところはありません。
でも新しいメイクは目元がスッキリして、ちょっと凛々しくなったんじゃないかと思います。
サイズ問わずいつも同じ工程でメイクしてますが、
小さいヘッドは塗りムラが出来にくいけど撮影して拡大した時に粗が目立ちやすく、大きいヘッドは粗が目立ちにくいけど塗りムラが出ないようにするのに苦労します。
どちらが簡単という事はまったくなくて、それぞれ奥が深くて、そしてそれがとても楽しいです。


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