「ソフビが変形したら鍋で煮ると良い」と、何かで読んだことがあります。
ソフビキットを組む人達の間では常識のようで、「ソフビ煮」で検索すると沢山のレポートが見つかりました。それらを参考に、変形したドールヘッドを試験的に煮てみることにしました。
この記事では目玉無しの生首写真が出てきます。 苦手な方は閲覧をお控えください。
状態の確認と道具の準備

なんだか表情の暗いアンジェラちゃん。見ただけでは分かりませんが、触ると首の付け根がグラグラしています。ヘッドを外して中を見てみましょう。

おわかりでしょうか。
首パーツの取り付け方を間違えたまま、何度も繰り返し頭を抜き差しし続けていたため、ヘッドの首穴がゆるゆるになってしまいました。購入してから4年以上経過していることもあって、ドライヤーで温めた程度ではどうにもなりません。
⇒正しい取り付け方についてはPARABOXが分かりやすい動画を公開しています。
ヘッドを煮るのに使った道具はこちら↓

新しい鍋を買うのもなんだし、今は使っていない湯沸しポッドを使うことにしました。植毛ヘッドなどを煮たこともあるポットなので、特に抵抗はありません。

ヘッドはアイと睫毛を外しておきます。量産メイクの子で、塗膜は頑丈なハズなのでこのまま熱湯に投入します。
塗膜が丈夫でもメイクにダメージが出ない訳ではないです。実践は自己責任で。
勇気を出して煮てみる

ヘッドが直接ポット内部に触れないよう、ガーゼのハンカチで包んで投入しました。
ポットのフタを外した状態で、お湯は80度くらい。なんだか粘着質な泡がボコボコ出てきます。ソフビ煮に料理用の鍋を使うなって言われている理由が分かった気がします。
15分ほど煮込んで、お湯が冷めるまで放置してみたところ…

首穴の変形が綺麗に直りました。首パーツでガッチリと挟み込むことが出来ます。
煮たことによる影響

しかし、やはりというか、メイクにダメージが。パッと見では分かりませんが、

写真の明度をいじるとハッキリわかると思います。
眉毛やチークに影響は無いようですが、目の周りやリップなど、艶出し塗装の部分が白く変色しています。
変色した部分のリペア
デフォのメイクが剥がれないよう、細心の注意を払って行います。
- 弱いタイプの除光液(※)で白く変色した部分を丁寧に落とす
- パステルとアクリル絵の具でオーバーメイク
- リップと目のフチはグロスバーニッシュで艶出し塗装する
(※)除光液の成分によっては更に白濁したり、ソフビを溶かす場合があります。

もう赤べこのように首がグラグラすることはなく、心なしか表情も明るいです。一時はどうなることかと思いましたが、元のメイクのイメージを損なわずに済みました。
写真のアンジェラちゃんは、2008年のクリスマスアンジェラ・ナチュラルメイクの子。
抱っこしてるのは、オマケで付いてきた最初期のホーリーラビットです。PARABOX公式の写真よりも、私の写真の方が現物に近いと思います…
おわりに
以上、ソフビヘッド煮込みレポートでした。
上で実験した首穴の歪みのほかに、目袋が広がってゆるゆるになってしまった1/6ヘッドにも効果がありました。
ただ、煮込んだことによる(経年劣化などの)影響は時間をかけて観察していく必要があります。 一時的に歪みを取ることが出来ても、劣化を早める等の影響が無いとは言い切れません。
【2025年6月9日追記】
アンジェラちゃんは7年前、劣化も無く美しいヘッドのままでお嫁にいきました。この時一緒に煮込んだ1/6ヘッドは今も我が家で現役です。特に目立つ劣化は見られません。
メーカーが推奨するメンテナンス方法ではありませんので、煮込む場合は自己責任にてお願いします。
メイク済みのヘッドを煮る場合は、万一メイクが破損した場合には自分でイチから描き直すくらいの覚悟が必要です。

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