おろし髪でも涼し気に
今回もアルトリアさんの写真をお送りします。

ドールは猛暑の中で長い髪を下していても暑苦しくない。羨ましい限りです。
一年近く前、当ブログにて「そのうち改めて写真を撮りたいと思います」と書いた巻き毛ウィッグの写真をようやく撮りました。
該当の記事はこちら→【髪おろし2】

小さなドール用ウィッグのお店の「カスタム用ストレート」をカスタムしたもの。前髪部分をカットして、後ろ髪の毛先を人間用のカーラーで巻いてお湯パーマしています。

後ろ髪の長さは「カスタム用ストレート」そのままで、毛先をカールしてもとても長いです。

クルクルしていてとても可愛い。気に入っています。
ただ、めちゃくちゃ絡まり易くて整えるのが大変です。整えてやるのも楽しみのうちではありますが、小さなドール用ウィッグのお店に「マーメイドラブ・8インチ」が再入荷したらそちらに乗り換える気まんまんです。

とても涼し気です。いいね。
以下、涼し気な表情のアルトリアさんとは裏腹に、私が10年間胸にしまい続けた「アゾン1/3セイバー開眼カスタム」にまつわる涼しくない想い出を綴ります。自分の気持ちに区切りをつけるための長文です。
そういうのを許容できる方のみお読みください。
どうして開眼カスタムしたのか
今更ですが、どうして完成品ドールの顔をカッターでくり抜くような真似をしたのか、お話ししようと思います。
端的に言えば、私がカスタムした、私だけのセイバー人形が欲しかったから。
アゾン1/3セイバーはヘッド造形が美しく、アイプリント部分にモールドがあってアイホールを開け易そう。そのうえ、定価8万円だったのが値崩れして、送料手数料込みで5万円を切っていたので買わない理由はありませんでした。
カスタムした結果はご覧の通り、購入から10年以上経っても私の手元に居る、お気に入りドールの一つになりました。
で、最初の望みのとおり「私だけのセイバー人形」になったのか?
正直なところ、それはどうなのか分かりません。理由は、DDと間違われたことがあったからです。

カスタムして間もない頃、誰かに見てほしくてドールショウの有料展示台に展示していたら、見知らぬ男性が声を掛けてくれました。
「僕もそのドール欲しかったんですが、オクで競り負けて買えなかったんです。羨ましいです」
一瞬、何を言っているのか理解できませんでした。最安値3万円台まで値崩れした不人気ドールを「競り負けて買えなかった」とは勇気の要る発言だな、と。
彼が去った後で、もしかして(当時高騰していた)DDセイバーと間違えたのか?と思い至りましたが、周囲に60cmのDDが沢山居る中で50cmのオビツボディとの見分けがつかないのはどうなの?だから貴方はオークションで競り負けるのよ!と怒りすら感じたのですが、その後に合流した知人にトドメを刺されました。
「私もパッと見DDかと思いましたよ」と。
知人は「最高の誉め言葉」としてそう言ったそうですが、私にしてみれば「お前はアゾン1/3セイバーという製品をDDのニセモノに作り替えてしまったのだ」と言われたのと同義でした。
人を誉めるのは難しい
今振り返ってみると、引っ越しの時にアゾン1/3セイバーとお別れしようとしたのは、50cmドールが大きすぎるから、だけでは無かったように感じます。
結局、カスタムしたヘッドはどうしても手放すことが出来ずに実家の押し入れの肥やしとなり、3年半寝かせた末にやっぱり恋しくなって、リペアして今に至ります。手放さなくて本当に良かったです。
今頃になってこんな話をしたのは、ウィッグもアイも衣装も自分で作って、ようやく「私だけのアルトリア」と思えるようになったから…なんでしょうかね?
自分の事を顧みて、人を誉めるのは難しい事なんだな、と改めて考え直しました。「○○みたいで素敵だね」って、(その○○自体がどんなに素晴らしいものであっても)人によっては誉め言葉として受け取れないのです。贅沢な悩みだとは思います。私が面倒くさい奴なだけかな。

で、問題のDDと間違われた件なのですが。
同じキャラクターのドールなのだから、入れ目カスタムすればある程度似るのは仕方ない。
でも、そこまで似ていないと思うし、並べて見比べてみれば完全に別物です。そもそも大きさが全然違う!見間違える奴の目が節穴…おそらく、2013年当時、アゾンに入れ目の1/3ドールがほとんど無かった事と、「入れ目のセイバー人形といえばボークスのDD」という思い込みがDDに似ていると錯覚させたのだろう、という結論に至りました。
最後に
以上、10年胸にしまい続けたモヤモヤでした。
悪意を持って「DDのニセモノ」と言われたのならすぐに忘れられたと思いますが、好意からくる言葉だったのがかえって私を悩ませました。
まぁ、本気で「私だけのドール」を作りたいなら、既製品のお手軽カスタムではなく粘土をこねてフルスクラッチするべきでしたね。正直、そこまでの根性はありません。
最後に、誤解しないで欲しいのは、私はDDを嫌いな訳ではありません。
ただ、DDの代替品としてこの子をカスタムした訳ではない事だけは分かって欲しいと思います。



コメント
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こんばんは、お邪魔致します。
アルトリアさん素敵ですよ。そしてまさか入れ目化改造したモノだったとは。と驚いています。
手作業に起因する歪みが全く感じられない完成度の高い仕上がりに感心しています。
(私の粗い作品とは随分違います。(汗))
ドールへのコメントは難しいですね。特にカスタム工作作品に対するコメントは、作者の思い入れが強い分「NGワード」を踏んでしまう確率が上がります。DDセイバーはボークス秋葉原に常設展示してあったと思うので、私も何度か見ています。撮影してきた写真とありこ様のアルトリアさんの顔を見比べると、全く別物ですが・・・・セイバー衣装はとても特徴的ですから、ドールショウの広い会場内では見間違えて感想を述べる人が居たのかもしれません。
DDのニセモノなんて考える必要は無いと思いますよ。ありこさんのアルトリアさんはありこさんの固有の作品です。
そして、今回拝見する巻髪に白いドレスのアルトリアさんはとても美しい。顔の表情も良いですね。
失礼しました。
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ありがとうございます!
1/3ヘッドの入れ目改造は道具に依存する部分が大きく、アイベベラー、Vカラーシンナー、精密ナイフにスポンジヤスリを揃えれば綺麗に仕上げることが出来ますよ。
100均の道具だけでなんとかしようとしていた頃は、ガタガタのアイホールになっていました。
DDセイバーはとても綺麗で可愛いです。
しかし私が欲しいのは、あくまでも「自分で工作したドール」であって、お金をいくら積んでも買えないものです。
過去に沢山のドールを犠牲(ジャンク)にして得た技術によるものなので、doll-modelerさんのおっしゃる通り思い入れは相当に深いものとなりました。
こうして想いを言語化してみると、自分は相当に面倒くさい人間だと自覚出来たので(笑)コメントのハードルが高いブログに公開するのが丁度良いのでしょう…
あらためて、コメントをくださってありがとうございます。
大丈夫、この記事を書いた今はもう「DDのニセモノ」などとは思っていません。
そう感じて落ち込んでいた、過去の私にさよならするために書いたのです。
イベントで声を掛けてくれた男性は、競りに負けた悔しさとイベントの喧騒である種の興奮状態になっていたのだと思います。人はああいう時に詐欺に引っかかるのでしょうね。
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最初に入れ目カスタムだとお話を伺った時(中野かな?)
「大胆だけど凄いカスタムをされる方だな」と思った記憶が有ります。
そしてその出来が個人のカスタムとして、元が描き目ドールとは思えないクォリティに2度驚きました。
自分だけのドール。 凄くわかります。 自分もそうですから。
DDと間違えたのもその場の雰囲気と、入れ目だという先入観からじゃないかなぁ。
悪意は無くても『その一言』が突き刺さる事って有りますよね。
今日もアルトリアさんは美人です。
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PARABOX中野店、懐かしいです。お店でお話しした時の事はよく覚えていますよ。
アイプリントの開眼は、やると覚悟を決めたら失敗した時の事など考えられなかったです。完成品のカスタマイズをされるthieriさんなら、理解していただけるのではないでしょうか?
アゾンドールは、どれだけ改造しても「アゾンドールのカスタム子」にしかならないです。そして、入れ目ドールが主流の今なら、DDに間違われる事は無かっただろうとも思います。