ルネッタの塗装メモ

前回の記事【ルネッタちゃんリペイント】で完成写真を公開した、ルネッタの塗装の記録です。

プッペクルーボは既に販売終了したキットですが、後年、メンテナンスや塗り替えをする時のために残しておくことにしました。

途中、バラバラの人形のパーツの写真がありますので、苦手な方は閲覧をお控えください。

塗装の手順

※プラモデルの塗装を参考にしたものです。粘土人形の塗装方法としては邪道かもしれません。

  1. 白肌の塗装をヤスリがけして全部はがす
  2. 顔と耳に石塑粘土を盛って削って造形を手直し
  3. 改造部分の凸凹をサーフェイサーで表面処理、ベースホワイトで下地作り
  4. ラッカースプレーで肌色塗装
  5. 顔とボディをリキテックスでメイク
  6. ドールフィニッシャーを塗って表面の仕上げ

完成までに一カ月半を要しました。
確か、プッペクルーボを選んだそもそもの理由が「経年で黄変しない=手入れがラク」だったような…。今になって考えると、レジンキャストの方がよほど扱いが楽な気がします。

でもルネッタにも、粘土人形の質感にも、すっかり愛着が沸いてしまったからね。仕方ないね。

塗装を始めるまでの悶々

塗り直しをするにあたって、まず塗料をどうするかで悩みました。

パジコの人形仕上げ材。真っ白で美しく、手軽に塗装できる

使いたかった塗料「ドールフィニッシャー・胡粉」が、どこの通販サイトでも在庫切れ。
残念ながら2023年に廃盤になったそうです。手元に残っているものは年月を経て使えない状態なので、代替品の塗料を考えます。

出来ればお手軽に済ませたい、そう思い至ったのがこちら

模型用のラッカーです。
Mr.カラーの「キャラクターフレッシュ(1)」は調色しなくても、そのままでオビツボディのホワイティとほぼ同色です。

私が検索した範囲では、粘土の球体関節人形にラッカーで肌色塗装をする人は見つけられなかったので、もしかしたら邪道なやり方なのかもしれません。でも上手く行けば早く仕上がって、きっと子供の春休み前には人形が完成するはず(笑)

終わらないヤスリがけ

ここで問題が発生しました。
白肌の塗装に使っていた「ドールフィニッシャー・胡粉」は水性アクリル塗料のため、上からラッカースプレーで重ね塗りすることが出来ません
ラッカーに含まれる溶剤が水性アクリル塗料を溶かして色が混ざってしまうため、重ね塗りするとまだらに白い肌色になってしまう可能性があります

そう、ヤスリがけして全身の白肌塗装を剥がすことになりました。ドールフィニッシャー胡粉が販売中であれば、必要無かった手間です。

妖精耳を作り直しているところ

耳に粘土を盛って乾燥待ち中にボディのヤスリがけ、二重瞼に粘土を盛って乾燥待ち中にボディのヤスリがけ、上唇に粘土を盛(以下略)

ヤスリがけに疲れた時は、シンナーで白肌塗装を溶かしたりもしていました。モデリングキャストの地肌もシンナーで若干溶けるので多用は禁物ですが、気分転換にはちょうど良かったです。

ノートにつけている日記によると、1月24日にヤスリがけを開始して、全部終わったのは2月28日でした。完成したルネッタを眺めながら、しみじみと「途中で投げなくて良かった」と思います。

失敗だらけのラッカースプレー塗装

ヤスリがけが終わったら、粘土を盛って削ったヘッドと手足にサーフェイサーを吹き付けて表面を綺麗にします。
次に、サーフェイサーでまだらな灰色になったパーツに1500番のベースホワイトを吹き付けたのですが…

  1. ベースホワイト吹き付け過ぎて液垂れ(びしょびしょ)
  2. 吹きすぎた所をヤスリがけして吹き直し
  3. ヤスリで出たカスが残っていてゴミ混入

…などなど、参考に読んだプラモデル制作指南ブログで紹介されていた「初心者がやりがちな失敗」を全部やりました
日を改めてキャラクターフレッシュ(1)で全部のパーツをスプレー塗装するのですが、やはり「初心者がやりがちな失敗」を繰り返します。

一番酷かったのは、塗装済み・未乾燥のヘッドを広げた新聞紙の上に落としたこと。後頭部に新聞紙がくっついたまま固まりました。
乾燥後にヤスリで新聞紙を除去しましたが、筆で再塗装したので「ここが失敗した所です」という感じにバッチリ残っています。

失敗した理由は明白で、不慣れな上に「早く仕上げよう」と慌てるからです。

慌てた結果失敗して、余計に手間が掛かるのですから話になりません。

あと、我が家に塗装ブースなど無いので、強風の吹き荒れる屋外で塗装したのも失敗した理由の一つですね。相当のホコリとともにスギ花粉が混入したことでしょう。

楽しいリキテックスでのメイク

失敗を重ねながらも何とか肌色に塗装して、シンナー臭が消えるまで待つこと4日。
単色のラッカーで塗装しただけのドールの肌はのっぺりと無機質で、黄色味掛かっているハズの肌色はLED照明の部屋では青白く見えて「これは失敗したかもしれない」と不安な気持ちで過ごしました。

しかし、ここからようやく!使い慣れたリキテックスでメイクが出来ます。

今回はパステルを使わずにリキテックスだけでメイクすると決めていたので、6年くらい前に買ったままお蔵入りになっていた「グラデーションメディウム」を使いました。

初めて使った感想は、思ったよりも乾燥が早い、かも(※個人の感想です)。
水よりはゆっくり乾燥するので、メディウムを使った方が断然良いとは思います。水よりも絵の具の定着が良くなるそうですが、引っ搔いたりしたことが無いので違いは分かりません。

メイクの修正には「ブラシエイド」を使いました。
リキテックスは落とせるけど、ラッカーの塗膜には影響しません。修正しながら納得行くまでメイクすることができました。おかげでソフビと同じ感覚で塗装できて、ドールフィニッシャーの白肌にメイクした時よりもずっと満足の行く仕上がりになりました。

ブラシエイドの存在を知ったのはつい最近で、今回初めて使いました。
若干のアルコール臭がする程度でキツい匂いなどはなく、リキテックスの修正をするだけならMr.カラーシンナーよりもずっと使いやすいと感じました。

生活空間に吊るされる乾燥待ち中のパーツ

顔のメイクは過去にソフビヘッドのメイクレポートをした時と同じやり方で、ボディメイクはライトポートレートピンクにローシェンナを微量(入れなくても良かった程度)混ぜて、筆ではなく、化粧用のパフを使ってポンポン叩く感じで色を乗せました。

ドールフィニッシャーで表面の仕上げ

ラッカー塗装でピカピカ光る肌に「ドールフィニッシャー・透明つや消し」を塗って仕上げます。
大きめの平筆で薄く、5回重ね塗りしました。
一回目の塗りでは筆跡がものすごく目立ちますが、3回塗った後から目立たなくなり、5回も塗ると…そう、まるでビスクのような透明感のある肌に仕上がりました。

通販サイトのレビューで「ひび割れた」との投稿がありましたが、おそらくその方は一度に厚く塗り過ぎたのではないかと思います。

ただ、欠点もあります。

撮影のために照明を当てると、しっとりとテカる。
ボディは服を着せるからいいけど、顔がテカるのはちょっとね…。

あと、手の汚れが移りやすい気がする。この子を触る前には必ず石鹸で手を洗うことにします。

つや消しクリアーで最終仕上げ

出窓の自然光ならテカらずに撮影できるけど、「出窓限定美人」は嫌だなぁということで、

ヘッドにつや消しクリアーを吹いてみます。
ソフビヘッドのパステルメイクには、リキテックスメイクに影響しないよう「ちょっと吹き付ける」程度にしていますが、今回は「ドールフィニッシャー・透明つや消し」を5回重ね塗りしているので、強気に強めに吹き付けました。

いかがでしょうか。
さらさらマットな肌になって、文字通り小躍りして喜びました。

ここに記した「ラッカーで肌色塗装→リキテックスでメイク→ドールフィニッシャーで仕上げ」という手順は販売元が推奨するものではありません。

おわりに

以上、ルネッタちゃんの塗装の記録でした。
ラッカー塗装で散々失敗した割には満足の行く仕上がりで、自分でも驚いています。

上手く修正できた訳ではありません。肌にちょっとくらいゴミが混入していても、よく見ると腕や脚に小さな気泡があっても「可愛いく出来てるからいいや」と気にしていないからです

もしかしたら数年後にまた気に入らなくなって塗り直しをするかもしれません。その時に、この長い駄文が役に立つことを願うばかりです。

コメント

  1. SECRET: 0
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    はじめまして、ありこさん(*^-^*) 
    ユアン131ともうします。
    しばらくお休みしていたのですが、最近またドール熱再燃しており、
    ちょびちょび遊んでいますw
    この記事、とても参考になりました。
    リペイントが好きで自己流で数年あれこれやってみるものの、
    知らない道具があり、目からうろこでした!
    1/6~1/3まで素人が好きでいじる程度、
    趣味の範囲でリペイントなのですが参考にさせていただきます!
    特に肌色スプレーとか、UVカットする前の塗料とか、すごーく参考になりました。
    ふむふむ。早速購入したいけど…ネットがいいか、店舗にするか、迷い中w
    悩みですが、唇に塗ってた艶出しが、MRホビーの水性ホビーカラーてやつがイマイチで。。。
    もしこれいい!てのありましたら、教えていただけると嬉しいですw
    けっこう失敗してて、最近つやつやさせてないんです(´;ω;`)ウゥゥ
    よろしくお願いしますw

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    はじめまして、コメントありがとうございます。
    ユアン131さまのブログ、楽しく拝読しております!
    カスタマイズは楽しいですよね~。何度失敗しても、それもまた一興でやめられません。
    唇の艶出しには、リキテックスの「グロスバーニッシュ」を使っています。発色が良くなり、健康的な艶が出るので気に入っています。
    水性ホビーカラーは使った事がないので比較は出来ませんが、リキテックスのバーニッシュのおすすめポイントは
    サテン(半艶)・グロス(艶)・ハイグロス(強艶)等の種類があること、速乾性、ベタつかない、塗膜が強い、きちんと蓋を閉めていれば年単位で保管しても固まらない…などなど。
    お買い物の際は店舗で現物を見て、店員さんに質問したり出来ればそれが一番良いと思います。
    記事で紹介している肌色のラッカースプレーは材質によって塗装出来るのと出来ないものがあるので、購入の前によく調べてくださいね。
    ABS樹脂にラッカー塗装すると割れたり脆くなったり、レジンキャストだと専用のプライマーが必要になるそうです。

  3. SECRET: 0
    PASS: 9ce134bca90db13cf1f83c8282b1d597
    ありこさん、貴重な情報ありがとうございますw
    なるほど、なるほど、そうなんですよね。
    久しぶりに開けようとするとフタが張り付いてまして…(;’∀’)
    リキテックスのつやつやですね!
    ドール用リップコスメ♡として教えていただいて、うれしいです(⌒∇⌒)
    近いうちに店舗で探したり比べたりしてみようかなと思いました!
    ラッカースプレー、ちゃんと材質調べないとなんですね。うーん、失敗込みで挑戦…か?(笑)
    ブログ訪問いただきありがとうございます♡
    不定期更新ですが、また更新していきたいと思います。
    たびたびのコメント失礼いたしました。

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